「もう…っ篤樹!あたしの部屋に行こっ」 ったく何で今日に限って家に千尋がいるの!? あたしはぶつぶつと文句を言いながら、篤樹の腕を引いて部屋へ向かった。 ───パタンッ ひとまず部屋にいれば安心だね。 誰にも邪魔されないし…… ………って何を!? あたし何考えてたんだ!? 「知紗ちゃんってば、そんなに2人っきりがよかったわけ?」 篤樹があたしに近付きながら妖しげな笑みを浮かべた。