男子校は甘いワナだらけ!?~俺様なアイツとキケンな恋~




───…え……?


そうあたしを呼ぶ声は誰かなんて

分かってしまう自分がいて。


それでいて彼の方へ振り向いた。



「あ、篤樹……」

「知紗ちゃん、来てたんだね」


そう言って柔らかな笑みを浮かべる篤樹に、

胸がドキッと高鳴ってしまう。



「う、うん。千尋の応援で…」


まぁ…千尋のことはちゃんと見てないけどね。

だって、思わずシャッターを切ってしまったくらい見てたのは──



篤樹の様子を窺うように見れば。


「誰を応援してた?」


バチッと目が合った。