「そ、そうなんですか!?」 じゃあホントにあたしと話すために……? ──…って自惚れんなあたし! 「あー…最後にもう1つ」 「どうしましたか?」 あたしは、ほんの軽い気持ちで聞いたの。 だって──… 「試合には篤樹も出るからね」 こんなこと言うとは思いもしなかったから。 「っ!?」 篤樹が試合に出る!? 何で? 篤樹、今はサッカー部じゃないよね? 驚いたあたしを見て、湊斗先輩は 悪戯が成功した子供みたいに楽しそうな笑顔を見せた。