「ホントは知紗ちゃんに会うために来たってこと」 あたしに……会うため? ───ふと、告白大会を思い出した。 最近たくさんのことがあって忘れちゃってたけど…… あたし湊斗先輩に告白されたんだよね!? 「告白の……お返事、ですよね」 「うわ、ダイレクトにくるね?」 「あっ……すみません」 謝ったあたしに、湊斗先輩が慌てて顔の前で手を振った。 「謝らないでよ。まるでフラれたみたいじゃん」 少しはにかんでみせる湊斗先輩。