「知紗、明日お願いね?」 お母さんの優しい笑み。 でもどこか──…『ノー』と言わせない怖い笑み。 そんな笑顔で頼まれたあたしは… 「うん、分かった。応援行くよ」 『イエス』と言うしかない。 さすが女手1つであたし達2人を育ててきたお母さん。 ウチでは1番権力が強いらしい。 「もう、寝るか……」 ただいま夜11時、まだまだ寝るには早い時間だ。 でも夜更かししたら明日起きれないかもしれないから──…