「え……朔?」 明里が指差した方向にはカメラに笑顔を向ける朔がいた。 「そ、朔が好きなの。……まさか知紗と知り合いだと思わなかったけど」 「あ、あはは…」 「変な笑い方」 ちょっと毒舌なところ懐かしい… じゃなくて! あたし…… 朔に告白されたような!? いや……ような、じゃなくて 本当にされたんだよね!? 何も返事をしていない。 それが、いいことではないけど… 明里の想いを知った今、とてつもなく悪いことに思える。 「知紗?どうしたの?」