男子校は甘いワナだらけ!?~俺様なアイツとキケンな恋~




「いや、なかったよ。たぶん一目惚れ?あたし面食いなのよ」

「ってか、そもそもあたしが男の子と話さないから…」

「あー…確かに、知紗がいる手前男子には話し掛けにくかったね」


あ、あたしのせいだ…!

あたしってば、明里に好きな人がいることさえ知らなかったし!

最低じゃん!



「だからって知紗のせいじゃないからね?」


明里は少しだけ意地悪そうな笑みを浮かべて続けた。


「ついでに篤樹を知紗に譲ってあげるから頑張りなよ?」



ゆ、譲って…?

それはどういう…!?