「好きな人……って言うか、気になる人が出来た」 「……へ?」 「っだから!気に──…「きゃああぁぁ!!」 いきなり抱き付かれて、あたしは次こそお茶を溢してしまった。 「知紗に好きな人!?何これ、夢!?」 夢じゃないよ… と、思いながらお茶を拭いてくれるスタッフさんに謝る。 「相手は?知紗、女子高でしょ?いつ出会いがあったの!?」 そんなことに全く気付かない明里はたくさんの質問を並べてきた。