「忠告してあげようと思ってね」 春佳ちゃんの隣に立つ、メイクが派手な先輩が妖しく笑う。 「……忠告…?」 あたしが呟いた声にすぐ反応した別の誰かが口を開いた。 「篤樹はあんたのことなんか好きじゃないんだから、自惚れんなってこと」 篤樹はあたしのこと好きじゃない? じゃあ……体育祭の告白大会は何? あれが嘘なら……あたしは聞かなくて正解だってことだ。 ………ってかさ。 「自惚れてないし」