そんな春佳ちゃんにあたしは付いて行くことにした。 怖いけど……行ってあげるよ。 陰でコソコソ言われるよりかマシだからね。 教室を出る時やっぱり心配そうに見ていた霞。 あたしは霞を安心させるように、ニッと笑って春佳ちゃん達一行に付いて行った。 「──…で、用件は?」 連れてこられた場所は体育館裏。 人気がないようで、意外に正門が近いんだよ? ……いざとなったら逃げてやる。 「篤樹のことに決まってんでしょ?」 春佳ちゃんが睨みを利かせながらそう言った。 ………え? 篤樹のこと?