男子校は甘いワナだらけ!?~俺様なアイツとキケンな恋~




本当にあたしのことを好きでいてくれてるんだって、実感する。

なのに、あたしは気持ちに応えられないから……心が痛い。



「突っ走って、告白なんてしちゃったけど……まだ俺のこと知ってもらえてないから……」


話している途中で、あたしの手を握ったままなことに気付いた平塚くんは、「ごめん!」と、また謝って手を離した。


「だから……フルのはまだナシね?」


そして、意地悪そうに笑った。


平塚くんはあたしの気になる人を知ってるのかな……?


もしかしてあたしは……。

平塚くんがあたしに恋してくれたように、彼に恋してるのかな……?