男子校は甘いワナだらけ!?~俺様なアイツとキケンな恋~




「大変なのは知紗の方よ?いったい何人にコクられるのかしら……?」


フフッと、妖しげな笑みを浮かべる霞。



「あたし、関係ないよ?雰囲気だけ味わいに行くよ」


いわゆるただの傍観者ってやつ。


それだけでも、きっと楽しいよね?



「そんなこと言っていられるのも、今だけよ。……じゃあ、そろそろ行く?」


霞がイスから立ち上がって、首を傾げる。


前半の言葉が気になるけど……ま、いっか!



「うん、行こっ!」


あたしもベッドから下りて、霞と一緒にグラウンドへ向かった。