「俺のことも名前で呼んで?」 「む……ムリですっ」 即答……までは出来なかったけど。 ちゃんと断った。 ……はずなのに。 「ん?呼ばなきゃ……」 なぜか、だんだん近づいてくる生徒会長さんの整った顔。 「キス……しちゃおっかな」 「……っ!?」 なんで、それだけのことでキスされなきゃいけないの!? 後退りにも限界がきて、冷たい壁に背中が触れた。 い、イヤだ……! どうせ冗談でしょ?……ってか、冗談じゃないと困る! 「これ、会長命令な?」 さっきより低くなった声。