生徒会長さんは、廊下をキョロキョロ見ながら口を開く。 「明日について、最終の打ち合わせをやる予定なんだ。だけど、まだ来なくて……」 えっ! 南さん、どうしたんだろう? 「あたし、探してきますよ?まだ教室にいるかもしれないですし」 いくらちゃんとした用事で来ているとしても、男が校内をウロウロするのはよくないしね。 あたしが探しに行った方がいいよね。 「……その必要はないかも」 「は……?」 グイッ。 あたしが間抜けな声を出したと同時に、身体がグラリと揺れた。 ――バタンッ。