嬉しいとか……ホントにこの人はあたしのことが好きなんだって、伝わってくる。 「そういう風に照れてるとこが、1番可愛いけどな?」 ガバッ。 そんな音が聞こえてきそうな勢いで顔を上げる。 か、可愛いって……! 「やっぱ顔赤ぇじゃん」 そう言われて、顔を上げたことを後悔した。 「うっ、うるさいな……っ」 なに、もう調子狂う! このお店、冷房効いてる!? 「あ、忘れてた……俺のこと朔って呼んで」 じっと見つめられると、逃げることが出来ない。