「うわ、顔真っ赤だな」 う、うるさーい! 「てか、なに!?今の!え、幻聴!?」 あたし、今……告白されたの? 「幻聴はひでぇな。なんならもう1回言ってやるけど?俺、知紗が好……」 「い、いいってば!」 なにもう1回言おうとしてんの!? 恥ずかしすぎるからやめて! 「あの……1つ聞きたいんだけど」 あたしは目線を下に向けて、口を開いた。 「ん……?なに?」 気のせいか、さっきより優しい声色の奥原朔。 あたしは最後の一口を食べて、チーズケーキを完食した。