「~よっしゃあ!来いっ!!」
はりきって、声出した。
新しい球を、グラブん中におさめて。
タマキが、振りかぶる。でも、その腕が振り下ろされる前に。
「~ぶっ!?」
タマキじゃないところから飛んでった何かが、おれのアタマに直撃した。
…え、なに。なにが起こったん。
とか、考えるヒマなく。
バット持っとったから、受身なんかとれんかった。勢いよく、地面にたおれる。
ゴーン!て、除夜の鐘みたいな音がして。
「うわっ!?古町くん!!」
こっちに駆け寄ってくる、タマキの姿がぼんやり見えて。
あ。なに。コイツおれの名前知っとったんかいな。
おれは数分前まで知らんかったけどなお前の名前なんか…
とか思ったのを最後に、意識がとんだ。



