「……あの」
「……うん」
時は、土曜日の午後。
場所は、昼間っからカーテン閉め切った、ウチの部屋。
お母さんとかみんな出かけとって、ウチらの他にはだれもおらんくて。
音楽なんかもかけてへんから、息の音も聞こえるくらい、めっちゃ静かで。
「……えっと」
「……うん」
セッチとウチは、お互いに。
ベッドの上で正座して、向かい合っとった。
おさななじみから、ステップアップして彼氏と彼女になって。
それからしばらく経つ、ウチらですが。
彼氏彼女ということは、つまり、部屋で一緒に勉強、だけじゃ、すまないわけで。
…ええよって、言うたのはウチ。
せやけどいざとなると、心臓どころか、体に入ってないはずのもんまで口から飛び出しそうや。
「…べつに、無理せんでもええねんで」



