「せ、セッチ」

「な、なんや…っ」




ゆっくり手ぇのばして。



ギュッ、て、セッチの、おっきい手をにぎる。



ちゃんと目ぇ、見て。泣き笑いで。





「…セッチ、だ、だいすき……!!」

「〜っ!!」




そう言うたら、セッチはサルみたいに真っ赤んなった。




「すき……っ!!」




もう治まらんくて、もっかい言うたら。





「〜っ、おれもじゃアホ……っ」





かぶりつくみたいな。




セッチのチューが、降ってきてん。