いい加減泣きやまなって、思って。
鼻すすって、顔中をおおっとる涙をぬぐったときやった。
ぼやけた視界のすみっこ。
…ふと、玉木くん以外の人影が、見えてん。
「…え……」
え?って思て、そっちの。
人影が見えた、校舎の影んなっとる方に、首回したら。
「……っ!?」
そこにおったんは、まさかの。
まさかの、セッチと、カオちんで。
「……っ、な、」
な、な、な……
「……〜なんでっ!?」
垂れとった涙も、思わず引っ込む。
なに。なんで。なんでおるん!?は?ちょっと待って。待って待って。
て、いうか。
っていうか、すき、言うたの、聞かれて……
「…こーふーじーっ!!」
おなかの底から出したみたいな、低い声。
フリーズしとるウチに、鬼の形相のカオちんがズカズカ、近づいてくる。



