「も…もうウチなんか、ハゲたらええねん〜…っ!!ダイレクト頭皮になってしもたらええねん〜っ!!」
「…うん。ダイレクト頭皮にならんでええから、落ち着いて」
もう全部、ドバーッて。
なだれみたいに、出てきてしもた。
それと、一緒に。
「………ッチ、が………」
言葉も、こぼれる。
ウチの、今の気持ち。
難しいこととか、先の心配とか、全部置いといて。今。
今、いちばん大事にしてあげなあかん、気持ち。
……あんな。
あんな、ウチ。
いっぱい回り道したけど。
ホンマ、髪の毛生やしとる権利ないくらい、勝手やけど。
ウチ、ホンマは。
ホンマの、ホンマはな。
「セッチが……っ」
「……うん」
「セッチが……すき……っ、」
自分ではじめて、声に出して。
言葉にしてあげただけで、ホンモノやったんやって、わかった。



