「あかん……だって、ウチ、あかんもん……っ!!セッチの気持ちに、は…、答えられへんもん…っ、」
……ずっと。
ずっと、自分でも見えんくらい、奥底にしまいこんどった気持ち。
最初だけ引っぱり出されたら、もう次に次に、て。
どんどん、あふれ出てってまう。
「だ、って、もし、勢いで…付き合う、とか、してもて、でも…っ、それで、うまくいかへんかったら…っ、やっぱ、ちがう、て、なってもたら……っ、」
「………」
「もう、取り返しつかへんやんか…!気まずい、どころやすまへんやんか…っ!!」
校舎裏に、ヒックヒック。
ウチの、ちっとも可愛くないおえつが、いっぱい響く。
「……藤田さん」
「う…うまくいかへんもん!わかっとるもん…っ!!先にそんなつらい思いするんやったら、おさななじみのままのが、ずっと、ええ……っ!!」
ブンブン、気持ちを振り払うみたいに、首を横に振る。
髪の毛まで一緒に振り回されて、バシバシ、ほっぺたに当たって。



