「えっ!?そ、そんな赤い!?」
あわてて、両手をほっぺたに当てる。
「うん、酔っぱらいみたいなっとったで?今はマシやけど」
「〜お、お酒は飲んでへんで!?」
「ははっ、うん。知っとるよ」
二重まぶたに縁取られた、瞳のなか。
ピョコピョコ無駄な動きする、ウチの影が映り込む。
「あは……」
…なんやろ。すごい、ホッとする会話や。
玉木くんのとなりにおったら、いっつもこう。
癒される、言うんかな。
玉木くんには、治癒力みたいなんがあると思うねん。
せやのに、な。
ホッと、してるんはたしかやのにな。
嫌なリズムをきざむ心音は、まだずっと、続いとんねん。
ドクドクが、止んでくれへん。
なんでやろ。玉木くんと、ゆっくり話できとるのに。
外の風やって、めっちゃ、気持ちええのに。



