そんなおれに、若松がニコッて笑いかけてくる。
「おー…?てか、どしたん」
「え」
「……え?」
「どしたん…って!!一緒に回ろうて約束したやんか!!」
信じられへん!みたいな顔をしてくる若松に、そう言えば、て思い出した。
そうや。たしか少し前に、若松に「迎えに行くから!!」て言われとったんやった。
…すっかり忘れとったわ。
なんで、おれ単品で誘ってくれたんか、知らんけど。
「…古町くんて、ホンッマほかの女子に関しては興味うすいよなぁ」
はぁ、て息つきながら、若松に言われたセリフに、首をかしげる。
「…ほかの女子?」
「ううん、なんでもなーい!行こ!!」
「へ」
「はよせな、回る時間なくなってまうやろ!!」
ガッ!て腕つかまれて。
強引に、3組の教室から引きずりだされる。



