お茶でも飲んで行きぃ、言われて、断れんかったおれも悪いけど。
一体なんの試練や。聞いてへんわ。
口から心臓、どころか、腸まで飛び出すくらい緊張したがな…!!
ドアに背中はりつけたまま、動けんでおったら、ドタドタ。
あわただしく、2階から降りてくる音が聞こえてった。
「…わ、お兄ちゃん!!」
「……小雪」
登場したのは、家着姿の我が妹。
走り降りてった勢いをキュッ!て止めて、小雪は目ぇ丸くする。
「もーっ、ビックリしたぁ〜!!なに!?そんな暗がりに立っとかんとってよ……って、」
そこで、言葉中断して。
小雪は、まゆを寄せたけげんな表情んなって、こっちに近づいてった。
「……お兄ちゃん、どんな顔してんの。それ」
「…は?…なに……」
「半泣きやんか」
「……っ!!」



