…おどろかんといてって。なんの重大発表やろか。
目ぇ丸くしてコクン、てうなずいて。
心の準備、したつもりやってんけど。
そのあとカオちんが続けた言葉に、ウチは心底、おどろかされた。
「…あたしな。古町くんのこと、本気で好きになってしもたかもしれん」
「……え」
顔を上げた拍子に、ぽとり。
意図せんところに、茶色い絵の具が落ちる。
「や〜っ!恥ずかし!!いや、あんな!!あんな!?だって試合とかめっちゃかっこよかったやん!?」
「………」
「なんかなーっ、夏休み会えん間に、気持ちが盛り上がってもたっていうかぁ〜…」
めっちゃ照れた顔して、一気にしゃべって。
ウチの背中、バシバシたたいてくるカオちん。
「……はは…」
一方でウチは、かわいた笑い声しか出せへん。



