「なぁ、カオちん」
「なによ」
「画力って、どうやったら向上するんかなぁ…」
「あたしに聞かれても…」
せやのに、なんでやろ。
ここんとこずっと、モヤモヤしとる自分がおるねん。
原因不明のモヤモヤは、いつまで経っても引いてくれんくて。
逆に、日を重ねるごとに、大きくなりよる気がすんねんか。
「……はぁ」
看板に向かって、ゆううつな息をこぼす。
「…なぁ、こふじ」
「へ?」
けど、そんなモヤモヤを吹っ飛ばしてまうような衝撃の隕石は、
その直後に落ちてきたりするもので、ありまして。
「あのー……あたし…な。その…」
目の前にはなにやら、言葉を詰まらせて悩んでる風なカオちん。
ちょっと真剣な、低めの声色や。
「うん?」
「ん〜……えっと。おどろかんとってな?」



