「えっ、これ?焼きそば。見えへん?」
「焼き…!?ウソやんおばけ屋敷の看板か思たわ…」
ゾッとするわ、いうて、ふるえるマネしてくるカオちん。
「…一応ウチ、美術部部員なんやけどなぁ」
「目をふさぎたくなる事実やな」
「………」
…焼きそばのつもりがおばけって、どんだけとぼしい画力なん、ウチ。
自分の絵を見直して、深いため息や。
ウチらは今、10月の最初に予定されとる学祭に向けて、準備真っ最中。
演劇。お化け屋敷。コンサート。
わりとなにしてもオッケーな、自由な学祭やねんけどな。
ウチら4組は、定番どころの、焼きそばの店出すことに決まっとる。
…え?うんうん。
面白味ないやろ?フツーに焼きそばとか。
クラスのみんな、イチから変わった案考えて出すの、めんどかったんやと思うわ。



