こふじとタマキ。並んで去っていく後ろ姿が、目に映って。
なんかめっちゃ、イラッてして。
つーか、近いねん距離。
もうちょいで制服のソデ触れ合うやろが。こふじにちょっっっとでも触れてみぃ、うしろから跳び蹴り…
…あー、もう。やから!!
「アカンって…」
一人でつぶやいて、頭ワシャワシャかいた。
跳び蹴りとかもう、思たアカンねん。
おれは、彼氏でもなんでもないし。
そうなるかもって権利も、もうないねんから。いい加減しっかりせぇ、おれ。
「…好きやない」
誰にも聞こえへんトーンで、ぽつり。つぶやいてみた。
小雪に言われたことや。暗示したら、そのとおりになるよって。
好きて口に出したら好きんなるし、きらいて出したらきらいになるし、そうやんな。めっちゃそう思うわ。せやのに。



