どう振る舞ってええんか、わからんくて。
このまま息止めとったら、存在消せへんやろかーって。
そんなアホなこと考えて、ギュッてくちびる、結んどったのに。
「…あー、ごめん。若松」
「え?」
グッて、いきなり引かれた手。
その瞬間、思いっきり空気、吸い込んでしもた。
「ちょっとこふじ借りてええ?」
「えっ」
「つーか、多分返さんから、ごめん。先帰っといて」
「へっ、え、セッチ!?」
ポカンてしとるカオちんを置いて、セッチに手を引かれるがまま。
ほとんど引きずられるかたちで、日が当たらん、建物内に連行される。
足がもつれて、こけんようにするのにただただ、必死で。
「〜っ、セッチ!!待って、ちょ、」
セッチがめっちゃ早足やったから、ウチはほとんど走ってた。
腕の、握られた部分だけが異様に熱い。



