おそるおそる振り返ったら、試合場所からもう戻ってったんか。
タオル首に巻いて息切らした、セッチがおった。
「……っ、」
ドキン、て、心臓が脈打つ。
「古町くんっ!!」
ウチが口開く前に、カオちんの明るい声が先陣を切った。
「すごかったなぁ!!おめでとう自己ベスト!!」
「おー、あんがとな。県大会成績とかには全然およばんけど。つか、若松も来てくれると思わんかったわ」
「えー!?来る来る行く行くなんぼでもっ!!直接声かけてくれたらよかったのに!!」
ウチから離れて、セッチの隣に駆けつけるカオちん。
その様子が、すっごいかわいくて。
興奮でふくれてた気持ちが、スッとしぼむのがわかった。
盛り上がる二人から、一歩引いた場所でうつむく。



