キラキラしとる。そんなふうに、見えた。
世界の音が全部、消えてしもたみたいに、聞こえんくなって。
踏み込む、脚。
グッと、足底にかかる力。
かかとから浮き上がる、蹴る、赤い地面。
体がふわり、宙に浮く。
「ーーーーわ、」
ドサリ。
セッチがマットにダイブして、やっと聞こえ出したはじめての音は、歓声やった。
バーは、落ちずに残ったまま。
跳べた。成功。ぶわぁて、拍手がわき上がる。その最中。
「「やったあ〜っ!!」」
カオちんとウチは、さっきよりもっと力込めて、手ぇ取り合って喜んどった。
すごい。すごいな、セッチ。
こんなんも、やってのけてまうねんな。
ずるいなぁ。後出しじゃんけんみたいや。
こんな一面も、あったなんて。



