まるで活きの良いエビみたいに跳ね上がって、背中を反らせて。
鮮やかにバーを越えていく体が、目にうつって。
「わあ……!!」
思わずいろいろ忘れて、カオちんと手ぇ取り合った。
すごい。跳べた。めっちゃすごい!!
最高記録言うてたやつ、余裕で越えてもうてるやん。
セッチが跳ぶ瞬間、息も心臓も止まってたんやと思う。
その分、反動で今、すんごいドキドキしとるもん。
「うーわー。かっこええなぁ、古町くん!運動神経もええとか!!なぁ!?」
心臓がうるさくて、カオちんの興奮した声にうなずくことしかできへん。
ほんでまた、バーの高さが上がる。
プラス5センチで迎えた、185センチ。
セッチがウチに提示した、目標の。
約束の、高さ。



