ちっこいこふじが、おれの腕を引く情景。
目ぇキラキラさせて。
待ちきれんくて、なんもかも置いて走り出してまいそうな体。
『最初の花火、何色か当てようや!ウチ、赤!!』
『赤ぁ〜?ほな、おれ黄色や』
『赤やし!!』
『ぜっったい黄色!!』
『はずれたら十秒くすぐりの刑やでなっ』
『百秒でも千秒でも受けてたつわ』
『言うたな〜!?セッチ、カウントダウンしよ!いくでー、じゅーうっ、きゅーうっ、はぁーちっ…』
カウントダウンし終わる前に、打ち上がったでっかい花火。
もう覚えてない。その色は、何色やったんか。
でもひとつ、確かなこと。
今までで一番ワクワクしながら、夜の空見上げたんは。
…こふじ。お前がとなり、おった時やったんや。



