…おれ、めっちゃかっこわるいなぁ。
必死になればなるほど、張り切るほど、かっこわるい。
今日だけやない。ここんとこ、ずっとや。
こふじが好きやてハッキリ自覚して、止まらんくなってもてからずっと。
「…花火、はじまってまうなぁ」
「………おー」
人だらけで、薄なった空気。
ジトッと汗ばむTシャツ。
そういうのが、よけいに気持ちをおれさせる。
こんな心細い気持ちで花火待つんは、はじめてやった。
親とはぐれた子供に近いんかな。ちょっとちゃうな。
もっとポッカリ、穴あいたかんじやな。
『セッチ!!』
…夜の空、見上げとったらな。
ふいに、小さい頃のこと。
昔、家族同士で祭りに行った時のこと、思い出してしもた。
『花火!!もう上がるで!!』



