「ほんっまにゴメン!!」
パンッ!て両手を合わせて謝る若松の声に、重なるアナウンス。
10分程度で、花火の打ち上げが始まりますーーみなさま、河原にお集まりくださいーー
ざわめきで聞き取りにくいけど、もうじきに、花火があがる時間らしい。
おれは半ばふぬけた気持ちで、若松に首を振った。
「…しゃーない。若松のせいやないって」
こふじらぁとはぐれてから、数分。
そのたった数分の間に、花火の時間が近づいたからか、河原はあふれるように人が増えてって。
今年が来訪者最大やないの、て思うくらい、多かって。
それと反比例して、こふじとタマキ。
二人が見つかる気配は、どんどん薄れてしもとった。
「んー!!あかんー!やっぱりケータイもつながらへん!!」
ケータイ何度も耳に当てて、でっかいため息吐いとる若松。



