自分の靴ぬごうとして、手ぇかけたときやった。 ハッと気づく。 目の前は、人だらけ。 前も、後ろも。右も左も。待って。待てよ。これ。 「………こふじ?」 …おいおい、ウソやろ。 「〜こふじ!!」 でっかい声で叫んだ。 ほんでもまわりの人だかり、どこからも返事はない。 うわ。アホ?アホちゃうん、自分。 何してんねん。何してしもとんねん。 ……しもた。 こふじらぁ、見失った。