「…オイ」
4組ん中入っていって、こふじの背中に声かける。
振り返ったこふじは、あからさまに「うわっ」ていう嫌悪の表情んなった。
なにも口引きつらせることないやろ。
ええけどな。もう慣れたからこんなことで傷つかへんし。
…うん。ちょっとツラいけどな。
「あー!古町くん!!いらっしゃーい」
にっこり歓迎してくれるのは若松だけや。
最近おれがしょっちゅう来るから、お決まりの出来事みたいに、若松は受け入れてくれる。
タマキは笑っとるかどうか知らん。
顔、見たくもないし。
「今なー、夏休みの予定とか話しとってん!」
アッサリした雰囲気の顔をゆるめて、若松が言うてった。
「おー、そうなんや」
「古町くんは、どっか行く予定とかある?あたしは家族でな〜…」
若松の話にうなずきながら、思う。
そうや。もう、夏休み。
長期の休みが、ほんま、あと数日に迫っとる。



