…せやのに、なんでやろ。
『…はよ、元気なれよ』
セッチに触れられたあの時の方が、なんでドキドキが大きかったんやろ。
心臓が痛いくらい、ドキッて跳ねたんやろ。
…わからん。全然、自分がわからん。
そんなことぼんやり考えながら、肘かけに手ぇ置いたとき。
セッチものせようとしたんかな。偶然、セッチの手とぶつかってしもた。
「………っ!?」
ビックリした。あわててヒュッ!!て引っ込めたら、セッチに手首つかまれて。
肘置きに、置きなおされる。
なんで。セッチ使いーや。そう思うけど、上映中やからしゃべるわけにもいかへんし。
ソワソワしたけど、しゃーないから黙って、肘かけに腕のっけたままでおった。
片方だけ開いた脇がスースーして。
肘かけやのに、体重かけられんくて、くつろげんくって。



