言いかけて、気づいた。 …もしかして、おれのこと、部屋に入れるか入れへんか、かいな。 こんな熱高いときにまで、律儀にそんなこと考えてんの。お前。 ほんま、悩ませてもとったんやな、て。 心臓のあたりが、キュウウてなる。 「…今日はナシや。いくらなんでも、病人おそったりせんわ」 そう言うたら。 こわごわ、首に回っとったこふじの手に、もうちょっとだけ。 力が、入った。