部活終わりの時間やし、おばちゃんもさすがに帰ってきとるよな。
うん、さすがに……
「……バイ゛、ブジダデズ」
「………」
ドアの向こうに、おかっぱヘアーの人影。
声が、瀕死のオジイチャン。
…絶対、こふじやんけ。
「ドチラサマ…ゴホッ、です、か…?」
「…あ……」
擦りガラスの向こう。
隔ててすぐ、こふじがおる。
…うわ、どないしよ。
顔見て、瞬間にバターン!て、ドア閉められたら。
おれ今、すでに弱っとるねんて。立ち直れん、それ。
アワアワしとるあいだに、ガチャッて、ドアがあいて。
「………」
「………」
思わず顔、紙袋で隠した。
数秒間、無言や。いや、背格好からして、あきらかにおれっていうのは、バレとると思うねんけど。
おそるおそる、紙袋の向こう、のぞいてみたら。



