ああでも、ピンポン押して、出てきたおばちゃんに預けたらええんか…。
顔、見たいけど。心配やし。
…めっちゃ会いたい、けど。
こふじに閉め出されてから数日。
あきらかにこふじ不足な上に、事態は悪化しとる。
会いたいし、話したい。
一緒おりたい。
けど、一緒おったらおったで、次の感情が来るねん。
さわりたい、とか。絶対、思ってまうし。
「ハァ…」
でも、いつまでも家の前立っとってもしゃーない。
こんなん、制服でも不審者や。
藤田家のチャイムに、指伸ばす。
おばちゃんにとりあえず、こふじ大丈夫か、聞いとこ。
ピンポーン、て。
押してから。慣れ親しんだ音を聞いてから、気づいた。
…イヤ。ちょっと待て。
こふじが出てったら、どうすんの。
なーんも考えてなかった。
え。どないしよう。え、でも、寝とるよな?こふじ。



