無駄にやる気見せてくる小雪とは反対に、どんどんテンションが下がっていく。
小雪は最後に、ニッコリ笑って。
こんな無責任なこと、言い残した。
「峰子ちゃんの王子様になってきて、お兄ちゃん。本気出せばいけるよ、だってアタシのお兄ちゃんやろ?」
…王子、て。
なんやその、難易度高い配役。
生粋の日本人男子がそんなモンになれるわけないやろ。
暗い部屋ん中。
階段とこでこふじにスリッパはかせとった、タマキの姿が、ふいに頭をよぎる。
アイツこそ、ピッタリやんけ…。
そう思たら、余計落ち込むから、頭おもいっきり振って追い払った。
「ハァ……」
チョウチンアンコウのが、まだなれる気ぃするわ…。



