それでも好きだよ。

次の日、オレは沙菜の行きそうな場所を探し歩いた。

公園、

本屋、

病院、


どこへ行っても沙菜の面影すら無くなっていた。

最後に沙菜の家へ行った。


インターホンを鳴らすと沙菜の母親が出てきた。


「あれ?光真くん?
どうしたの?」


「沙菜…いますか?」


最後の望みだった。

でも返ってきた答えはオレを絶望へと落として行った。


「あの子、昨日『大学から電話があった』って言って東京へ行ったはずよ?
『しばらく帰らない』って。
光真くん聞いてない?」




オレは一人、家路を歩いていた。

沙菜は完璧に関係を切ろうとしているんだ。


試しに電話してみたけどすぐに留守電に切り替わった。


「沙菜!なんで急にいなくなったんだよ!
これ聞いたらすぐ連絡してくれ!」


電話に向かって叫んだ。