そこは―― まるで、お姫様のお城のようだった。 真っ白な壁に、統一された白木の家具。 そして……白木のベッド。 ピーンと張られたシーツに、迷わず目がいった。 色白の麻美ちゃんにピッタリな、清楚で品のいい部屋に、なんとなく俺だけが似付かわしくないように思えた。 「適当に座って」 いつの間にか、手際よく飲み物の用意までしてくれた。 「あっ、ありがとう」 ドカッと腰を下ろし、壁に寄り掛かった。