帰りぎわ、俺の頭の中は、あんなことやこんなことでいっぱいだった。 


つまり、これって、OKってことだよな?


うん、間違いない。


人目に付かなきゃOKって言ってたし……あれ、言ってなかったか?


ま、どっちでもいいや。


とにかく、今夜はあの麻美ちゃんと……フフフ。


今からイメージトレーニングをしとかなきゃ、な!


繋いだ手に力が入り、おでこや脇の下が汗ばんできた。


高まる気持ちが抑えられず、今すぐ、襲いたくなるような衝動に駆られた。


店を出て、明るいネオンに引きずられるように歩いていたときだった。



――…あっ!やっべぇ〜!!