――そして翌日。


麻美ちゃんから、「直接会って、昨日のこと謝りたいの」と、朝っぱらからお詫びの電話があった。 


「そんなこと、気にしなくていいよ」


社交辞令の挨拶をする俺に、「どうしても会ってお詫びしたいから、お願い」とまで言われたものだから。


こんなこと言われたら、誰でも行くよね?


……俺は、行ったよ。


駅前のマックで待ち合わせした俺たち。


ハァハァ…息を切らしながら彼女はやってきた。


「昨日は、本当にごめんね。俊介くんに迷惑かけちゃって……」


首を傾げ、目をウルウル潤ませながら謝る様子は、子猫のように可愛らしかった。