【完】一途彼氏が愛する毒舌彼女

どこが懐かしむように話している千晃

「あぁ…。」

もしかしたら千晃も寂しい思いを
したのかもしれない…そう思っていた。

「でも…私の家族はその反対で
温かくて家族仲のいい幸せな家族だった。
でもある日の出来事で大きく変わった。」

そこで一旦息をつく千晃は
悲しい表情をしていた。

「あれは小学5年生の頃だった。
母と手を繋ぎ買い物に出掛けた時だった。
事故に遭った…その時母がひかれて
母は即死だった…でも本当に死ぬはずだった
のは私だったんだ…ひかれそうな私を
突き飛ばして母がひかれた…私はかすり傷
程度ですんだ。その事故から父は人が
変わってしまった……










私を殴るようになったの………。」