【完】一途彼氏が愛する毒舌彼女

「千晃…」

目があった途端に名前を呼んだ。

「何でしょうか?」

なぜか敬語の千晃

「来い。」

命令口調な自分

千晃が俺に近づいてきている。

ただそれだけでも嬉しかった。

ある程度近づくと千晃の腕を引っ張り
腕の中に千晃をおさめる。

「勝手にどっかに行ってんじゃねぇーよ…」

「ごめん…」

千晃は謝った後に俺の背中に腕を回した。

周りの悲鳴のような声は嬉しさのあまり
聞こえなかった。

それからしばらく抱き締めあっていた。

ここが廊下だということを忘れて…