お、零夜君……女子の視線が痛いんだけど……。


「お、大希もおるやん!」


「2人は知り合いなのか?」


担任に聞かれ、何も言えない。
知り合いっちゃ、知り合いなのかもしれないけど……。


「じゃ、2人とも近い、相川の前の席に座ってくれ」


「え!?」


う、ウソ……。
確かに私の前の席、誰もいないけど……。


「相川、どうかしたか?」


「え、いや……何でもないです」


はぁ………どうしよう。
私、零夜君みたいなハイテンションな人、苦手なのに……。


「相川、零夜と知り合いなの?」


大希君が耳打ちで聞いてくる。


「いや、知り合いってほどでもないんだけど……昨日たまたま帰りに会っただけで……」


まさか、同じ高校に来るとは思わなかったなぁ……。